雪のメール

* * *

私はその放課後、一人でグラウンドを走っていた。
授業の練習だけじゃ足りなさそう。
ということで放課後も練習している。
でも全然タイムは速くならない。

・・・やばい。
もう疲れてきちゃった。

私はその場に座り込む。
夕陽がもうちょっとで沈みそうで
あたりは夕焼け色に染まっている。
なんか、泣きそう。

頑張ってるけどタイムは縮まらなくて
足だってもう限界で
お腹だってへってるし、汗もすごいし。

・・・・・・もう、だめ。

私は帰ろうと立ち上がり振り向くと。

人がいた。

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