雪のメール
「美姫!おはよう~」
「おはよう~・・・じゃないよ!」

美姫は少し泣き顔。
さらにハンカチまで取り出して目元をふいている。
美姫は一つ一つにオーバーリアクションだから
多分、少しは演技が混じっていると思う。

「クラス・・・ちえと離れちゃったぁ!」
「えぇっ!?うっそ!!」

私はがっくりと肩を落とす。
それを見かねた美姫が頭をなでてくれた。

「でも・・・隣だから」
「うーん・・・そっか。会いに行くね」
「うん!いつでも来てねっ」

じゃあ用事あるから!と言って
美姫は学校に吸い込まれるように行ってしまった。
私もショックながらも、自分の組を確認した。

女子の欄を見て私は愕然とした。

なんと私がしゃべったことない人ばっかりだったのだ。
顔と名前は知っているものの
私はこの先が不安になってしまった。

(これから大丈夫なのかなぁ・・・)

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