大切なモノ





「そうだった…。リュウくんとけんかしちゃったんだっけ…。」





ケンくんは しょんぼりとして 泉の前に座りこみました。





チョロチョロチョロ……と水がわき出る音。




ジワッ…。




ケンくんの 目に 涙が 溜まってきました。




「リュウくん…ごめんね。」





ケンくんは 小さく丸まって 泣き出しました。




ケンくんは 泣きながら 持っていた石を 見ました。




この石を 取り合って リュウくんと けんかになりました。



ケンくんは ぎゅっと 石を握りしめました。




「こんなもの、いらないよ!!」





ケンくんは 立ち上がって 石を 泉に向かって 投げました。



すると 泉がいきなり 光り出しました。















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