ハチミツとあたし。


クラス表は玄関にあった。


「葵ちゃん速い…」

「ごめんなあ、ついはしゃぎすぎちゃって」


…カワイイなあ
女のあたしでもそう思ってしまう。


よく見てみれば笑うとえくぼが出てきていて
まつげが長い。


「……た、日向!
 何ぼけっとしてるん?」


あっ
つい葵ちゃんにみとれてた、
…なんて言えないよね(汗)


「なんにもないよ。どうしたん?」

「同じ3組やで!」

「ホントに!仲良くしようなあ!」



そう言って教室へ行こうとした。
だけどあたしは、



「葵ちゃん、あたしトイレ行ってからくるね。」

「わかった、先行ってとくで。」


そう言って葵ちゃんは教室へ行った。


…でも本当はトイレになんか行きたくない。
あたしは1番見たかった中庭に行きたかったんだ。


ごめんね葵ちゃん


でも中庭って行ったら葵ちゃんも来そうだったから
どうしても1人で行って1番最初に見たかった。


そしてあたしは中庭に向かった。







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