ハチミツとあたし。
【翼side】
桜が咲いて春がきた。
ただ家から近い理由で受験し
今ここにいる。
俺の名前は
雨宮翼 高校1年。
高校でも中学と変わらないだろう。
俺はそんな平凡なことを考えてた。
そんなとき、
「つーばーさっ」
大声で呼んできたやつ
ためらいながらも振り返った。
「お前もこの高校かよっ」
こいつは裕也。
小学校からの連れで腐れ縁ってやつ。
こいつへのイライラがピークにきたから
俺が行く高校教えなかったのに
なぜかここにいる。
「ひっでーな、いいじゃんかよ」
裕也は無駄に声がでかく
一緒にいる俺が恥ずかしい。