傷付け合うわたしたち
小さいころのわたしは、自分と、自分をとりまく仲良しの友達が自分の全てでした。
だからイジメとかには全く興味がなかった。
というより、自分と仲良しの友達以外は興味が無かったと言ったほうがいいくらい、ある意味傲慢な子供でした。
仲良しの友達の間でも、多少の諍いはあったから。
誰が誰と遊んだ、自分は誘ってくれなかった、とか、そんな些細なことだっけど、それが大問題だったあの頃は、自分のことで、周りの友達のことだけで精いっぱいだった。
そんなわたしが「何か伝えたい」なんておこがましいとさえ思い、書くのをやめようと何度も思いました。
読んでて明るい気持ちになるような作品を書いたほうが、よっぽど力になれるのかもしれない、そう思いました。
でも、やっぱり言いたかった。
ちょっとしたすれ違いから、自分でも気づかないふとした態度から、相手を傷つける可能性が誰にでもあるってこと。
同じように、あなたが今傷ついていることは、もしかしたら相手が気付いていないくらいのちょっとしたすれ違いかもしれないってこと。
もしかしたらあなたが傷つく必要なんて全然ないのかもしれないってこと。
そういうことって、本当にいっぱいあるものだと思うから。