傷付け合うわたしたち

わかって欲しい気持ち

 

さっちゃんが学校に来なくなってからも、Bさん達は変わらずわたし達グループを無視し続けた。


「友達がいるからなんてことない」


単純にそう思った自分がいた。


だけど、さっちゃんの気持ちを少しでもわかりたくて、わたしは「無視されること」を味わってみようと思った。


ある日、宿題のプリントのとりまとめをわたしが頼まれた。


が、わたしのところにプリントを持ってこない。


「宿題、出さなくていいの?」


とりまとめする以上、責任はある。


念のためBさん達に声をかけたら無視された。


出さなくていいんだ、そうわたしは受け取ってBさん達の宿題をまとめず先生に提出しようとした。


「出すよ!出せばいいんでしょ!」


Bさん達はそう言って、プリントを出して来た。


なんだ、話すじゃん。


少し拍子ぬけした。



 






 



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