傷付け合うわたしたち
 

わたしはさっちゃんを追い掛けて、後ろ姿に言った。


「さっちゃん、友達だから、ずっと一緒にいたいから、わたしは思ってもないこと言えないよ!さっちゃん、お願いだからわたしの気持ちもわかってよ!わたしも辛いんだよ……!!」


わたしの言葉に、さっちゃんは振り返ることなく歩き続けた。


わたしももう、さっちゃんを追い掛けることをしなかった。











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