ハジケ飛べ☆
放課後。
私は呼ばれた通り中央運動場に居る。
目の前には陸上部。
堅いのデカいヤツも居れば、細っこい体つきのヤツと、沢山の人が居た。
「やぁ、萩野優希。俺が陸上部エースの神埼詠一(カンザキエイイチ[オトコ])だ。
本日は我等の誘いに応えてもらえて嬉し………」
「用件は何………」
私は神埼の喋っている途中に強い口調で言った。
陸上部の連中は少しざわつき出した。
「我等の願いはただ1つ!それは萩野優希と松木千尋に陸上部に入部してもらうことだ。」
私はムスッとした。
「誘いは断ってるじゃん!!!しつこいなぁ!!」
私は敵意むき出しで応えてやった。
案の定神埼は怯んだ。
回りを見渡すとゾロゾロとギャラリーたちが集まって来ていた。
私とヒロは学校でもよく目立っているから。(まぁほとんど部活動の奴等の追っかけだけど………)