ハジケ飛べ☆
神埼はどんどん話を進めていった。
「これから萩野や松木には手を出さないことを誓おう。」
神埼の発言に回りはガヤガヤとざわつき出した。
私も少し笑顔が戻る。
「マジ?」
神埼はニヤニヤしながら首を縦に振った。そして一言言葉を付け加えた。
「我等陸上部に萩野優希が勝ったらな!!!!」
私の眉間にシワがよった。
だってこの学校の陸上部は全国大会に出るほどレベルが高い。
―あー………来るんじゃなかった―
そう心の中で呟いた。
「ユウ―――――――!!!」
何処かから声がした。
私を励ます大きな大きな声。
一言一言が励みになるその力強い声に私は答えた。
「ヒロ―――――!!」