ハジケ飛べ☆
ヒロは怒った顔をして私の方に歩いてきた。
でも、いつもと違って不自然な歩き…………
私はふとヒロの足元を見た。
そこには信じられない光景が目に入って来た。
「………ヒロ……。足が……………」
ヒロは一瞬悲しい顔をしたが、すぐにキリッと顔を陸上部の方に向けた。
「ゴメン、ユウ………
俺、神埼に階段落とされて………。捻挫しちまった。
ホントにゴメン……」
「大丈夫。もう謝らないで☆私は大丈夫だから!!!
ヒロはそこで私をしっかり応援しなさい(笑)!!」
ヒロは嫌がってたのにここまで来てくれた。
ヒロは私の為に何度も謝ってくれた。
ヒロは私の味方だ………。
いつも迷惑かけてごめんね、ヒロ。
ゆっくり休んでて………
私、ヒロの敵をうってくる。