ハジケ飛べ☆
べシャッッッッッッ!!
今の状況は流石にヤバい。
私、
コケちゃいました。
結構前にいる霜村さん……
血の出た膝こぞ………
泥だらけの服………
半脱げのシューズ………
目に涙が溜まってくる。
―もう駄目かも………
痛い。
ダサい。
辛い。
悲しい。
もう立ち上がる勇気すら無いよ……………―
そんな矢先。
私にとってすごく聞きたかった、すごく見たかった人と声、回りの情景が目に入って来た。
「立てぇ!!
ユウ―――――!!!!
お前なら勝てる。まだ諦めんな!!勝負はまだついてねーぞ!!!!
走れぇぇぇぇ!!!」
私はハッと我に返った。
ヒロ………
私は靴を脱ぎ捨て走った。
どんなに痛くてもいい。
どんなに辛くてもいい。
どんなに悲しくてもいい。
キミが居れば頑張れる。
私は思いっきり駆け出した。