ハジケ飛べ☆
「ねぇ………
萩野さん。目茶苦茶速くない?だって都季音にもう近付いてる………」
回りがどよめき、神埼の顔が歪んで行く。
「ハァ……ハァ…………」
回りのギャラリーたちが喋り出した。
「優希ちゃん。
スピードが……………」
そう。全力疾走したせいでスピードが落ちて来ていた。
ヤバい。
あと少しなのに………
ヒロ………………
私
負けたくない!!!!
「ユウ!!!
行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
パァァァァン……………
中央運動場全体が静まり返った。