ハジケ飛べ☆





「………………ウ…」


声。
誰かの声がする。



ここは……………保健室?


微かに臭う薬品の臭いが鼻にツンとくる………。



ガラリとドアが開いて沢山の声や足音。
まだ目が開けられない私に静かだけどしっかりとした声に、私の目から一筋の涙が流れた。





ゴメン………………





ゴメン、“ヒロ”……………




「ユウ、ゴメンな……。


俺………


俺………


ホントに悪かったと思う………




大丈夫か………?」


目線を下に、泣きそうな顔をしたヒロの声や言葉に悲しくて、悔しくて…………


素直に謝れなかった私にすごく悔しくて腹が立ったんだ……………。





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