キャンパス・ダイアリー
ん…?

私何言ってんだ?

ネクタイ?

完璧バカじゃん、私!



「これか?このネクタイな、母親が就職祝いにくれたんだよ。けっこう気に入っててさ…」



ふぅ〜…

よかった…

なんも怪しまれてない…



「じゃあ…この辺で…」

「あっ!先生!待って!」



別れ際に、無我夢中になって無意識のうちに先生を呼び止めてしまった。


何も話すことなんてないけど、離れたくなかったから…


もっと一緒にいたいって思ったから呼び止めたのかもしれない…。



「ん?どうした?」



先生は、振り向いて私の顔をのぞきこんだ。
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