キャンパス・ダイアリー
第十三章〜修目線

口実作り

「やれやれ…」



研究室が綺麗になった。


一人で掃除をしたわけじゃない。


掃除に協力してくれたのは、橋本。



今日の一時間目の授業が終わって教室を出たら、橋本にばったり会った。


橋本は隣の教室で講義だったらしい。



今まで気付かなかった俺って一体…。





橋本はかわいい顔をしながら俺のネクタイを褒めてくれた。


ドキドキしてしまった俺は、慌ててその場から去ろうとしたが橋本が呼び止めた。



でも、橋本は何もしゃべらなかった。


その時…俺は汚くなった研究室を思い出した。
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