キャンパス・ダイアリー
「お…おう…」



封筒の中の紙を見てみた。

給料は良いし、手当は多いし、おまけに研究費も高額支給…。

施設も豪華、俺が憧れている先生も何人かいて…

俺にとってはまさに『聖地』。

この大学の先生に論文を認められて、誘われている…。



「ちょっと考えてみてくれよ。俺も今考え中だから…」

「そうだな…考えてみるよ」



また自分の研究室へと戻った。


椅子に座り…封筒とにらめっこ。


行きたい。


でもな…


やっていける自信が少しないんだよな…






−トントン−



ドアのノック音が聞こえて、返事をした。
< 136 / 306 >

この作品をシェア

pagetop