キャンパス・ダイアリー
「こんにちは!」

「おぅ!」



舞岡だった。

レポートの提出をしにやってきた。



「はい、お願い」

「はいよ〜」



舞岡はどことなく暗い顔をしていた。

いつも笑顔の舞岡が…



「先生、上野先生って他の大学行っちゃうの?」

「えっ…?あ、まぁ…す、座れよ」



情報が早い…。


少し動揺した俺は、舞岡をソファに座らせて俺もソファに座った。



「誰から聞いたんだ?その話…」

「ゼミの子から。先生の机の上に他の大学の名前が書かれた封筒と、勤務条件だかなんだか書かれた紙が置いてあったんだって…」
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