キャンパス・ダイアリー
電話も繋がらない。

メールも帰ってこない。


どこ行ってるんだろう…

いつ戻ってくるんだろう…


ケータイを見つめていたら、ノックも無しに玄関が開いた。





「あなたは…誰?」



部屋に入ってきた人は浩二君じゃなかった。


40代ぐらいの女性で、私をキョトンとした目で見つめている。



「もしかしてあの子の彼女?」



この人、誰…?


突然目の前に現れた人に言葉も出ない。



「私浩二の母親なんだけど。あの子バイク事故で亡くなったそうよ」




えっ…?

どういうこと…?
< 16 / 306 >

この作品をシェア

pagetop