キャンパス・ダイアリー
「あれっ?誰?もしかして一年生の子?」

「そうだよ。お前らイジメるんじゃねぇよ!」



四年生の先輩がデスクに近寄ってきた。

やっぱり…先輩なだけに怖い…。



「俺、四年の馬場!よろしく!」

「よ…よろしく…」



でも、いざ喋ってみると優しい先輩。



「さてと…俺一眠りするわ。先生、一時間後に起こして」

「はいよ〜」



馬場先輩はソファに座っている人を押しのけ、寝転がった。



ここは研究室というより、友達の家みたい。



「ごめんなぁ…騒がしくて」



先生がデスクにもたれかかりながら謝った。
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