キャンパス・ダイアリー
先生がどこかをじっと見つめながら呟いた。

少しだけ、ため息も混ざっている。



「ゼミで一番喋るのは小川君だなぁ…。なにかと気が合うから!」

「そうかぁ…」



先生?

なんか…様子がおかしいよ…。

さっきの元気な先生はどこに行ったの?



「誰とでも仲良くすることはいいことだ!」



急に先生は立ち上がって窓のところに向かった。


私に背を向けて、ひたすら窓の外を見つめている。




この雰囲気は何…?



重くないけど、軽くない。


どうしようもなく微妙な空気…。



「売店行かないか?喉渇いたし…」
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