キャンパス・ダイアリー
研究室に戻ってきて、また先生と隣同士でソファに座った。



「メアド突き付けられたの初めてだなぁ…」



先生が女の子からもらった小さな紙を見ながら言った。



「先生モテモテだね!」



私は無理しながら先生に笑顔を向けた。



私が好きになった人はすごくかっこよくて、モテモテな人。



想っても想っても、叶わない悲しい恋…。



「俺全然モテないよ。彼女もいないし、もう35歳なのに結婚もしてないしさ…」



先生は少し悲しそうに笑いながら、さっき買った烏龍茶を飲んだ。



っていうか先生ってフリーなんだ…。
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