キャンパス・ダイアリー
わけがわからない。

浩二君が亡くなった…?

バイク事故…?

うそでしょ…?



「荷物片付けに来たの。手伝ってよ」



母親とかいう女性は、なぜか落ち着いていた。

息子が亡くなったっていうのに…なんでそんな冷静なの…?



「あの子夫の連れ子なのよね〜…」



女性は片付けながら呟いた。


だから…『愛』がないの…?



「失礼します…」




涙が溢れてきた。

浩二君の部屋を飛び出して、真っ先に自宅に帰った。

枕が濡れるほど泣きまくった。


悲しくて淋しくて…

ただ浩二君との想い出にひたるしかなかった。
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