キャンパス・ダイアリー
車はある一軒家に入って止まった。



「俺の実家。もう親父寝てるよなぁ…」



先生が玄関を見つめながら言った。

時間はすでに23時。



「あっ!誕生日まで一時間だ!」



時計を見た先生は車を走らせて実家から出ていってしまった。



「もういいの?」

「うん。なんだかんだけっこう実家帰ってきてるんだよね、土日とか…。それより、俺が育った町をちゃんと見とけよ」


先生は…この町でどんな子供時代を過ごしたんだろう?



恋愛もしたのかな?



この辺に昔好きだった子とかいたりする…?
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