キャンパス・ダイアリー
「降りろよ」



うちらがたどりついたのは小さな公園。

あたりには誰もいない。



「ここは俺が小さいときよく遊んでた場所。昼間は小さい子で賑わっているんだよ」



昔の先生を想像してみる。


ブランコ乗ったりジャングルジムよじ登ったり…


砂遊びなんかもしてたんだろうなぁ…



「なぁ…二人きりの時ぐらい名前で呼び合おうよ」



先生が私の手を握りながらいった。



先生にそんなこと言われるなんて…恥ずかしいけど嬉しい。



「うん!お…お…おさ…」



嬉しいのに、いざ呼ぶとなると恥ずかしい。
< 207 / 306 >

この作品をシェア

pagetop