キャンパス・ダイアリー
「あの子…メアド突き付けた子?」

「うん…」



夢香はドアを見つめながら呟いた。



その目にはうっすらと涙が…



さっきまで何があったのか、気付いてしまったのだろうか…?



「先生もてもてだね!」



無理して笑う夢香の笑顔が痛い。

気付いてるんだな…。

斎藤さんの気持ち…。



「そんなことないよ…。俺は…夢香だけだから…」



ここが学校ということも忘れて、夢香に抱き着いた。

不安にさせてごめん。


誰にも言えない恋だけど…この恋を何よりも大切にするから…俺を信じて…
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