キャンパス・ダイアリー
斎藤さんの言う通り…

よくよく考えてみれば、藤村先生目当てでこのゼミを選んだんだ…。

みんなは将来のこととか考えて、何人もの先生と面談して決めたのに…。



「先生は私のモノだから。ゼミ生だからって調子のらないでよ」



斎藤さんは一言吐き捨てて早足でどこかへと消えていった。





あなたが先生を好きな気持ちはわかる。


でも…私の気持ちだって中途半端なものじゃない。


誰にだって負けないよ、先生が好きって気持ち…。



「橋本?どうした?暗い顔して…」



先生が私の顔を覗き込んできた。
< 229 / 306 >

この作品をシェア

pagetop