キャンパス・ダイアリー
「ただいまぁ…」

「おかえり!先生、夢香ちゃんきてるよ!」



ん!?

夢香!?


ドアを開けるなり、馬場が朗報をくれた。



「先生!」



ソファに俺に腰を向けて座っていた夢香が俺の方に振り向いてくれた。



すっかり四年生と仲良くなった様子の夢香は、やけに楽しそうにおしゃべりを楽しんでいた。



「あー…橋本!ちょっと手伝ってほしいことが…」



夢香をうまく外に連れ出した。


そして、昔食堂だったという、今は廃墟になった建物の近くに二人で向かった。



ここなら…絶対に誰もこない。
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