キャンパス・ダイアリー
「そういえばさ、斎藤って子…気をつけてね」



斎藤さん…。


先輩も知ってるんだ…。

私はさっき先生に斎藤さんに言われたことを話した。


今の私にとって怖い存在。


あと、正体を全く知らない。


何年生なのか。


どこのゼミなのか。


学部は?


サークルは?



なぁんにも知らない。



ただ、私が持っている情報は男ならみんな振り向くようなダイナマイトボディで、先生のことが大好きだということ…。



「藤村先生のこと知るために俺に付き纏ってるんだよ、最近…。夢香ちゃんもなんか言われたりしたら先生とか俺に相談してよ。話ならいつでも聞くからさ」
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