キャンパス・ダイアリー
最悪…。

こいつ…人間じゃないよ。



「返せ!」



頭の中の何かが一本キレた。

ムカツク。

あんたなんて相手にしたくない。



近くにあった鞄をわしづかみにし、ケータイを取り上げて小川君を突き飛ばして部屋を飛び出した。



どうやら学校にも私のアパートにも近いところらしく…。

辺りを見回して、私は迷わずに真っ先に学校に向かった。



先生に逢いたい。

今すぐ逢いたいよ…。

この傷を癒せるのは先生しかいない…。




―ブルブル…―




走っていたら、ケータイのバイブがなった。
< 264 / 306 >

この作品をシェア

pagetop