キャンパス・ダイアリー

先生の元へ

「先生…?」

「夢香…?」



先生からだ…。



「今どこだ?何回も電話かけたんだけど…全然繋がらなくて…」

「今向かってるから。大丈夫だから…。ごめんね、心配かけて…」



先生の声は息切れしていて、慌てていた。

走っていたの?



もしかして…私のこと…。



「早く行かなきゃ…」



学校まで猛ダッシュした。



冷たい風が全身に当たる。


早く…早く先生に逢って暖めてもらいたい。


この冷え切った体を…


裏切られて傷ついた心を…




「先生!!」



10分間走り続け、研究室に着き、勢いよく研究室のドアを開けた。
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