キャンパス・ダイアリー
「夢香ちゃん!大丈夫!?」

「夢香!しっかりしろ!」



また意識をなくしてしまいそうになった。

もしかしたら…私…襲われていたのかな…?

先生以外の人に触られるなんて絶対にやだ…。



「俺達二人で行くよ。暖房入れておくからゆっくり休んでろ」

「ありがとう、二人とも…」



私だけ車に残ることにした。


きっと怖くてあの部屋に入ることなんてできないだろう。


足が立ちすくむと思う。


小川君の顔を見ることだってできない。


今の私には小川君は悪魔としか思えない。


悪魔に会うことなんて、決してできない。
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