キャンパス・ダイアリー
「今日大事な話があるから五時頃に俺の研究室きて」



朝ごはんを食べ終えた先生は慌ててスーツを着ながら私に言った。

多分、大事な話は小川君のこと。

ご飯を食べてから聞こうと思ったけど、先生は私に質問する隙を与えずに出て行ってしまった。



「はぁ…」



どうしても最悪な場合を考えてしまう。


もしも先生がやめてしまったら…

学校からいなくなってしまったら…



無理だよ。

先生がいなきゃ…


先生が近くにいてくれなきゃ淋しい。


辞めないで、先生…。


どうか…私たちを引き離さないでください…。
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