キャンパス・ダイアリー
四時半頃に家を出た。


20分かけて学校に着き、真っ先に先生の研究室に行った。



研究室には馬場先輩が一人。



「心配しないで。大丈夫だから。先生来たらちゃんと話するからね」



私が不安がっていることに気付いたのか、先輩が声をかけてくれた。

昨日は少し怒り気味だった先輩。


でも今は何となく表情が穏やかに見える。



「話って…嫌な話ですか?それとも…いい話ですか?」

「秘密」



先輩は意地悪そうな笑みを見せた。



その笑顔は…いい話なのかな?


少し期待してもいいですか…?
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