キャンパス・ダイアリー
二回目のゼミでも、橋本は遠慮がちに隅っこに座っていた。


相変わらず激しく盛り上がる19名の男子…。


淋しそうな顔をする橋本を見ていられなくなった俺は、こっそり橋本の隣に座った。



誰だって盛り上がる集団の後ろで一人なんて淋しいだろ…



橋本の横に座ったら、橋本は体をびくっとさせて、少しだけびっくりしていた。



本っ当にシャイなやつだな…。



恥ずかしそうにうつむいた橋本に相手をしてやると言ったら、俺に満面の笑顔を見せてくれた。



橋本のこんなかわいらしい笑顔…初めて見たかも…。
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