キャンパス・ダイアリー
「どうしたの?なんか楽しそうだね」

「そ…そうかなぁ?」



研究室の目の前で、小川君が少し不思議そうに聞いてきた。



そりゃあ…楽しいよ。



好きな人に会えるんだもん。



「失礼しま〜す!」



小川君がドアをノックして、先に入っていった。


私も小川君に続いて研究室に入った。



「失礼します」



研究室は思っていたより広い。



「おぉ!そっち座れよ」



先生だぁ…。





嬉しい。

嬉しすぎる!



「橋本!何ボーッとしてんだよ!」



あまりにも嬉しすぎて、ぼけっとしていた私の頭を先生が小突いてきた。
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