キャンパス・ダイアリー
第七章〜修目線

あいつの目

昼休みに俺の研究室にやってきたのは、一年のゼミ生の小川と橋本だった。



一年生が俺の研究室を訪ねてくれたのは二人が初めてだ。





「今橋本さんとご飯食べててさ、ちょっと遊びに行ってみようって言って、きたの!」





また学生と近づけた。


素直に嬉しい。





「コーヒーでも飲むか?」

「うん!飲む!」

「わ…私も!」





二人にコーヒーを出した。



小川と橋本は向かい合ってそれぞれダブルソファに座った。




小川はソファの上にかばんをおいたが、橋本は床にかばんを置いた。
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