キャンパス・ダイアリー
小川のかばんの上に座ることはできませんので…


橋本の横に座った。



「せ……せ…先生!?」



俺が座った瞬間、橋本が上ずった声で叫んだ。




ちょっとびっくりした俺も軽く叫んでしまった。




「どうした!?」



橋本がなぜか真っ赤な顔をしながらうつむいたまま言った。



「い…いえ、なんでもないです…」



すぐにコーヒーに手を延ばし、一口だけ飲んで小さくため息をついた。





なんか…橋本の様子がおかしいな…。




なぜ赤い?

なぜ俺に過剰に反応する?

どうしてだ…?
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