キャンパス・ダイアリー

危険な感情

「せせせ…先生!」

「な…なんだ?!」




学食で後ろから震える声が聞こえてきた。



「橋本かぁ…どうした?」

「こ…こ…こんにちは…」



橋本…。


なんでそんなに真っ赤な顔してるんだぁ…?



「あっ、そうだ、はしも…」

「し…失礼します!」

「えっ…橋本!?」





真っ赤な顔したまま、その場を走り去った。




やっぱり…俺の勘は当たってるのか…?



この仕事をしてるとわかるようになるんだよ。


その人の目を見てると何を考えてるのかとか予想がつくんだ。



橋本が俺を好きなんだってこと…確信したよ…。
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