キャンパス・ダイアリー
先生の研究室では、ダブルソファが向かい合って二つ置いてあった。

私と小川君は、ソファに倣って向かい合って座った。

コーヒーを入れてくれた藤村先生は私の横に座って…

よくよく考えてみると、あの時、小川君はかばんをソファの上に置いていて、私は床に置いた。



だから…私の隣にきたんだと思う。



超近くて、心臓がバクバク鳴りまくった。

顔もほてっちゃって…。

一瞬にして体温が上がった気がした。



その時、小川君が先生に話し掛けて、先生は小川君を見た。


その隙に…藤村先生を見つめたんだ…。


先生は私の視線に気付いて、なんとなく怪しまれていた。
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