キャンパス・ダイアリー
「先生〜、あとでまた研究室行くからね!開けといて!」

「はいよ〜」



授業が終わり、先ほどのお気楽ゼミ生達が俺に手をふりながら教室を出て行った。


俺の研究室に入り浸るなんて…お前らも暇だな…。



「先生!聞きたいことがあるんですが…」

「俺も!」



帰り仕度をしていたら講義を受けていた学生がわんさか教卓の前に来た。



「ん?どうした?」



次は講義入ってないし…
ゆっくり応対しよう。


わからないことだらけの学生に時間かけてあれこれ質問に答えた。


問題が解決して爽やかな顔で教室を出て行く学生を見て、自然と元気が出た。
< 9 / 306 >

この作品をシェア

pagetop