キャンパス・ダイアリー
なるほど。

非常食ってことか!

非常食=お菓子っていう考え方が女の子らしくてかわいい…。



「あ…あの〜…」



さっきからうつむいてばかりの橋本。

そんなに緊張することないのに。



「橋本…なんで俺と喋るとき挙動不振なの?もっとリラックスしろよ。教授だからって気兼ねすることねぇからさ」



橋本に楽になってほしくて、がちがちに固まった肩を叩いた。

心なしか、少しだけ橋本の肩がすとんとなった。



「また研究室こいよ!じゃ、ゼミで!」

「はい!」



最後にかわいい笑顔を見せてくれた橋本は、足早にどこかへかけていった。
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