彼猫


念を押すように祢六に向かって言う。




「祢六、先に教室行ってて」




これ以上ややこしくなる事だけは避けたい。





祢六は浮かない顔をして玄関に入って行った。




「じゃあ、行こう」


「…う、うん」




なんだか…さっきの祢六の顔・・・・



悲しそうだった・・・



気のせいかな…?




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