彼猫



立川くんの後に続いて中庭へやってきた。




朝の中庭は陽が差さないから少し肌寒い。




「もうちょっと待とうと思ったんだけど……」




くるっと立川くんは振り向き私と向き合う。




「返事…聞かせてもらっていいかな?」




昨日からずっと感じていた立川くんの笑顔・・・




なにか……



なにか違和感があって仕方がない。




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