彼猫


そう思いながらズルズルと引っ張られていく。





あれ?




ふと祢六の背中に目を向けると、祢六の背中はさっき私のみた背中と違っていた。




さっき見た祢六の背中は大きかったのに…




今はそんなに大きくない。どっちかと言うと華奢な背中。




今にも折れちゃうくらいに背中のラインが細い。





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