彼猫


祢六はいつものスペースに座る。



私もその隣に座る。




「祢六、さっきはありがとうね」



「ん〜?いいよ〜」




空のどこを見ているのか分からないけど空を眺めている祢六は軽く返す。





そんな所も祢六らしい。




そよそよと風が私たちを包む。




風の動きに合わせて祢六の髪も一緒に揺れる。





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