彼猫


あいつらが通る度に廊下が騒がしくなるから、あの三人の居場所はすぐわかる。



「あー!風和、置いてくなんて酷くない?」




教室に入ってくるなり私に指をさす真人。




人に指をさすのは止めなさいよね!




「別にそんな事ないし!…それより祢六は?」




真人と一茶はいるが何処にも祢六の姿が見えない。




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