彼猫


「ん〜?風和…今日は遅かったね?」




閉じていた目が開き太陽の眩しさに目を細める祢六。



何が"遅かったね?"よ!!



私は好きであんたを探してるんじゃないんだから!




「はいはい、教室戻るよ!」



グイッと祢六の腕を引っ張る。



だけど動こうとはしない。



「…祢六?」



「……立川、だってね…」


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