薔薇姫-バラヒメ-


―――紅と、蒼。


このふたつは、出逢ったその瞬間から。



恋に…落ちていたんだ。



複雑に絡み合った糸を、ものともせずに、ただお互いに…惹かれあった。



結ばれてはいけないんじゃない。


結ばれなきゃいけなかったの。



あたしは、そう思うよ―――…





その後、魔界では蒼い薔薇の開発に成功した。


紅い薔薇と蒼い薔薇が、平和の象徴になったの。


魔界と人間界の行き来も、簡単に出来るようになった。



―――ほらね。


あたしとレオなら、何でも可能にしちゃうよ。


…なんて、自惚れすぎかな?



でもね、あなたが傍にいてくれることが、何よりもあたしの力になるの。


繋いだ手は、離れることを知らないから。



ふたりで一緒に…

"永遠"をつくっていこう。






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