*君の瞳に乾杯ッッ*〜恋した君は年上美人〜
「何言ってるのぉ…無理にきまってるじゃん」
「まだ別れてないんだろ?だったらはっきりしないとダメだ!」
「もぉ別れたのも一緒だよ…好きな人がいるんだよ?」
「じゃあ文句言ってやれよ!悔しくないのかよ!」
「…………」
彩は下を俯いて黙っていた。
「彩…俺は彩の味方だよ」
抱きしめる力を強くした。
「…弱ってる時に……優しくしないでよぉ」
「何で?彩が俺を好きになるチャンスなのに」
「勇貴…優しいんだね」
「今更気付いたの?」
俺は笑った。
「バカ…でも好きにはならないよ」
「どーだかね?」
「あたし…てっちゃんと話してみる」
「うん」
「言いたいこと…言ってやるんだ」
「うん」
「勇貴の…おかげかも…」
「うん…って、えぇ?」
「勇貴がいなかったら…凹んでて何も言えなかったかもしれないから」
「ん…」
俺は照れた…
だって
そんな潤んだ目で
そんなかわいい声で
俺の心をどこまで独占すれば気が済むの?
「勇貴…ありがと」
ごめん彩…
我慢できない
ちゅ…